ミヨスマートは、国内では近視の進行を抑える効果について承認を受けていません。
当院では、お子さまの近視を矯正するメガネレンズとしてご案内しています。
詳しくは、このページの「国内での承認状況について」をご覧ください。
ミヨスマートとは
ミヨスマートは、HOYA株式会社がつくる子ども向けのメガネレンズで、国内では2026年6月に発売されました。ふつうの近視用レンズと同じように遠くを見えやすくしたうえで、レンズの周りに、近視の進行を抑えることを目的とした細かい構造を入れてあります。海外では50か国以上で販売されています。
当院で目の検査をして処方箋をお出しし、レンズとフレームは眼鏡店の高田眼鏡でお作りいただきます。
レンズのしくみ
- 中心の部分
- ふつうの近視用レンズと同じで、ものをはっきり見るための部分です。
- 周りの部分
- 小さな凸レンズ(D.I.M.S.=Defocus Incorporated Multiple Segments)が、ハチの巣のように並んでいます。網膜の手前にもピントが合う像をつくり、目の奥行き(眼軸)が伸びるのを抑えることを狙った設計です。
子どもの近視の多くは、眼軸が伸びることで進みます。伸びた眼軸は元には戻りません。
海外での臨床試験
香港で行われた2年間の臨床試験では、ミヨスマートを掛けたグループは、ふつうの近視用レンズを掛けたグループに比べて、近視の進み方が平均で52%、眼軸の伸び方が平均で62%少ない結果でした。
- 対象
- 香港の8〜13歳の子ども(ミヨスマート79名・ふつうのレンズ81名)
- 期間
- 2年間
- 出典
- Lam CSY, et al. Defocus Incorporated Multiple Segments (DIMS) spectacle lenses slow myopia progression: a 2-year randomised clinical trial. Br J Ophthalmol. 2020;104:363-368.
この結果は香港の子どもを対象にした試験の平均値です。日本の子どもを対象にした大規模な試験の結果は、当院では確認できていません。効果には個人差があり、近視の進行が止まるわけではありません。視力が回復するレンズでもありません。
こんなお子さまに
ご案内しています
- 近視があり、メガネが必要なお子さま
- 検査で、近視が進んでいるとわかったお子さま
- コンタクトレンズや目薬より、メガネのほうが続けやすいお子さま
ミヨスマートが合うかどうかは、検査の結果をみて医師が判断します。
お作りいただくまでの
流れ
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ご来院・検査
視力や近視の度数を調べます。ご相談は一般の診療と同じく、ご予約なしで受け付けています。
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処方箋のお渡し
ミヨスマートが合うと判断した場合、メガネの処方箋をお出しします。
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眼鏡店でお作りいただく
処方箋をお持ちのうえ、高田眼鏡でレンズとフレームをお作りください。
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定期的な検査
お使いいただいている間は、当院で定期的に目の検査を受けてください。次の検査の時期は、診察のときにお伝えします。
費用について
| 内容 | お支払い先 | 健康保険 |
|---|---|---|
| 診察・検査・処方箋 | 当院 | 保険診療 |
| レンズ・フレーム | 高田眼鏡 | 対象外(全額自己負担) |
レンズとフレームの価格は、高田眼鏡にお問い合わせください。当院でレンズやフレームを販売することはありません。
使い始めの注意とリスク
- 慣れるまで1〜2週間ほど
- レンズの周りでは、見え方が少しぼやけたり、ゆがんで見えたりします。使い始めは、ふらつきや頭痛を感じることがあります。
- 2週間たっても慣れないとき
- 掛けるのをやめて、当院にご相談ください。
- 掛ける時間
- 起きている間は、できるだけ掛けたままでお過ごしください。
- 効果には個人差があります
- 近視の進行が止まるわけではなく、視力が回復するものでもありません。
- レンズの位置がずれると
- 見え方が変わります。フレームのゆがみやずれは、高田眼鏡で調整してもらってください。
国内での
承認状況について
- 未承認であること
- ミヨスマートは、国内では一般医療機器(眼鏡レンズ)としてHOYA株式会社が届出をしています(届出番号 13B1X00253001774)。近視の進行を抑える効能・効果については、医薬品医療機器等法にもとづく承認を受けていません。
- 入手経路
- 国内の正規品を、取扱いのある眼鏡店でお買い求めいただきます。個人輸入品ではありません。
- 国内で承認を受けたもの
- 近視の進行を抑える効能・効果で承認を受けた眼鏡レンズは、2026年10月時点で当院が確認した範囲ではありません。
- 海外での状況
- カナダでは2020年から販売が認められています。米国では承認を受けていません。重大な副作用の報告について十分な情報がないため、重大なリスクが明らかになっていない可能性があります。
- 救済制度
- 万一、健康被害が起きた場合でも、医薬品副作用被害救済制度などの公的な救済制度の対象にはなりません。
近視進行抑制について
ほかの方法
当院では、メガネのほかに次の方法もご案内しています。どの方法が合うかは、お子さまの年齢や目の状態、続けやすさをみて一緒に考えます。
よくあるご質問
Q. ふつうのメガネとどう違いますか?
A. 遠くを見えやすくする点は同じです。ミヨスマートは、レンズの周りに近視の進行を抑えることを目的とした構造が入っています。
Q. 学校にいる間だけ掛ければよいですか?
A. 起きている間は、できるだけ掛けたままでお過ごしください。掛ける時間について気になることは、診察のときにご相談ください。
Q. 近視は治りますか?
A. 治すレンズではありません。近視の進行を抑えることを目的としたレンズで、効果には個人差があります。
Q. 健康保険は使えますか?
A. 当院での診察・検査は保険診療です。レンズとフレームは健康保険の対象外で、高田眼鏡でのお支払いになります。
お子さまの目のことで気になることがあれば、お気軽にお問い合わせください。
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